薪ストーブの導入を検討していると、一番悩ましいのが、薪をどうやって調達するかということではないでしょうか。
薪ストーブという名前がついているとおり燃料は薪です。
残念ながら、薪なしでは薪ストーブライフを楽しむことはできません。
薪の調達計画は必要
新築へのインストールということで、初年度は、ボンドや塗料がついていない建築端材があり余裕で構えていました。
ところが、薪ストーブを使い始めると、たくさんあった建築端材はあっという間になくなってしまいました。
どれくらいの薪が必要になってくるかは、ユーザーによっての使用頻度や効率的に薪ストーブを焚けるかなどで大きく違ってきます。
薪ストーブの導入当初は、薪を効率的に焚くことができないため、通常よりも多くそれが必要になります。
焚きつけ用の薪
らくまき庵では、建築中から「薪ないですか?」のお声掛けをスタートさせました。
焚き付け用の細い薪は、建築中に5年分以上は集まりました。
果樹園の方が小枝を落とされる時に、畑にお邪魔して集めさせていただいたのです。
「どうせ畑で燃やさなくてはいけないから、どうぞ~」と快くわけてくださいました。
集めた小枝を薪ストーブに入る大きさに切り袋詰め。
薪を集めることに集中しすぎて、焚き付け用の薪のことを忘れていたという話を聞きます。
らくまき庵ではその逆パターンでした。
ただ、薪(焚き付け用の細い薪)を集めても建築中ではその保管場所にも困ります。
それを、ご近所の方のご厚意で、空いている屋根付きスペースを置き場所として貸して下さいました。
なんと半年以上も!
置かせていただいている間に乾燥し、初めの年から焚き付け用の薪として使うことができました。
薪ストーブ初年度は多めの薪が必要
焚き付け用の細い薪は十分ありました。
ところが、たくさんあった建築端材があっという間になくなってしまったのです。それは、燃やし方に慣れていないこと、楽しすぎて燃やし過ぎてしまったことなどが原因でした。
建築屋さんのご厚意で、別の現場の端材もいただきましたがそれも全く足りませんでした。
効率的な薪の燃やし方などは使っていくにつれて少しずつ分かってきますが、それまでは通常よりも多めの薪が必要かも知れません。
結果、初年度は薪を薪屋さんから購入しました。
薪は購入すると高いです。この経験から、薪の調達計画の大切さが身に染みました。
薪の調達時期と計画
冬の間に薪を集めて、冬の間に薪を割るのが正解という話を聞きます。春になって暖かくなっていくと木が水分を吸い出すからという理由です。
といってもやはり冬は寒い。
らくまき庵では、冬が終わってから本格的に次の冬支度を開始します。
春は過ごしやすい気温なので作業をするのにもはかどります。
とはいえ、毎日毎日作業しているわけではありません。気が向いたら薪を少し棚に積んでの繰り返し。
切断した木は水を吸収する?
木の給水は主に根から行われており、一度切断されると水を吸い上げるという活動をほとんど行いません。
また、葉もついていませんので、それによる蒸散作用も発生しないため、給水もされません。
薪棚に積んでない間に雨が降って、薪が濡れてしまったということも一度や二度ではありませんが、あまり気負いせずに取り組んで見るのも大切なのではないでしょうか。
気負いせずに取り組むことも大切
ちょっとした重労働ですので、夏場の薪作りもあまりお勧めしません。
冬もしない、夏もしない。
それも楽しみという場合は話は別ですが、「するべき」という考えに囚われてしまうと、せっかくの薪ストーブライフが少々苦痛に感じてしまうことになりかねません。
薪屋さんがあり、エアコンもあり、石油ストーブを用意するという手だってあります。
最後に・・・
薪を集める為の声がけや、情報収集は大切です。
いざという時にいつでも動けるという心構えも必要なことです。
でも、あまり気負いせずに心にゆとりを持つことが一番大切なことのように思います。
必要なのは、寒い冬がやってきた時に、含水率が20%の薪が必要な分だけあること。
真冬に山登りしたり、真夏に斧を振り回すことではないのです。
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