薪ストーブの本体は、密閉された箱の中で火を焚き、その煙を煙突から排出するという単純な構造です。
単純なだけに、日々の扱いを簡単なものにするためや、薪の使用量を少なくし、最大限の暖かさを得るなどの為のさまざまな工夫が施されています。
ここではパーツごとの扱いや、その役割についてヨツールF500を例に解説していきます。
薪ストーブのパーツと役割
単純だけど奥が深い薪ストーブの構造は、各パーツの名称と基本的な扱い方を知ることでその効果が最大限に発揮されます。
ここではほとんどの薪ストーブについている一般的なパーツを、ヨツールF500を例にご紹介していきます。
フロントドアハンドル(正面扉)
薪を最初にくべる時にまず使うのが、何と言っても正面扉の取手ですよね。
使い方は簡単です。
扉を開けるには、フロントドアハンドルを左上方向に90度押し上げ、扉を手前に引くだけです。
反対に扉を閉めるにはフロントドアハンドルを右下方向に押し下げるだけ。
カチャっと閉まるというよりは、アナログな、ギュッと閉め込むイメージでしょうか。
これがまたたまりません。
サイドドア(F500の場合は向かって左横の扉)
ヨツールF500には、追加薪を投入する為のサイドドアがついています。
開口部が小さので、安心して薪を追加投入することができます。
使い方はこれも簡単です。
扉を開けるにはサイドドアハンドルを右上方向に90度押し上げ、扉を手前に引くだけです。
反対に扉を閉めるにはサイドドアハンドルを左下方向に押し下げるだけ。
こちらもギュッと閉め込むイメージです。
このドアのおかげで薪の追加投入も楽チンです。
アッシュドア(正面向かって下の扉)
アッシュドアを開けると中に、薪ストーブを使うと必ず出る灰が溜まるようになっているアッシュパン(灰受け皿)が入っています。
アッシュドアハンドルを右上方向に90度押し上げると扉を手前に引くだけです。
反対に扉を閉めるには、アッシュドアハンドルを左下方向に押し下げるだけです。
アッシュパン(灰受け皿)の取り出し方法
アッシュドアハンドルを右上方向に押し上げて扉を手前に引き開きます。
中に手を引っ掛けるところが付いた灰受け皿が入っています。
水平にしたまま手前に引き出すだけです。
灰受け皿の取り出し作業をする前には少し注意が必要です。
灰は完全に冷え切っていないと、可燃物に触れた時に燃えてしまう可能性があります。
作業をするときは、薪が完全に燃え尽きて、薪ストーブ本体と灰が冷えていることを確認してください。耐熱グローブを着けて作業すると安心です。
灰受け皿のお掃除が終わったらお皿を元に戻し、アッシュドアをしっかり閉めてください。
ちなみに、灰は炉内に2~3cmほど残しておくのがポイントです。
燃焼調整レバーの使用方法について
正面扉のすぐ下についている小さなつまみのことです。
小さなつまみですが、重要な役割があります。
この燃焼調整レバーを活用することで炉内への空気の取り込み量を変えることができます。
右にスライドさせると給気口が開き空気をたくさん炉内に取り込むことができます。
反対に左にスライドさせると給気口が閉じ、空気の取り込みが少なくなります。
トッププレートと温度計
温度計は、本体トッププレートに設置してください。
温度計を使うことによって、焚き過ぎを防止することもできます。
薪ストーブの状態が一目でわかります。
200℃〜320℃を保つのがポイントです。
最後に・・・
本体の使い方は簡単です。
基本的な扱い方を知っていれば、あとはより豊かな薪ストーブライフにするために、薪の焚き方など楽しみながら試行錯誤していきましょう。
暮らしの中で火を扱うという行為は、なんとも不思議な魅力があるものです。
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