薪ストーブは設置する時に敷物が必要です。ストーブの輻射熱からしっかりと床や壁を守りつつ、同時に自分なりのおしゃれを楽しめるのも炉台の楽しみです。らくまき庵では御影石を使用しています。ストーブ本体だけでなく、炉台も合わせてデザインしてみてくださいね。
薪ストーブ設置に炉台が必要な3つの理由
薪ストーブは、本格的に巡航運転を始めると200℃以上になります。
そのため、一見、足がついていて床から炉が離れているため床に直接置くことができそうですが、できません。
炉台には大切な3つの役割があります。炉台は実は名脇役なんです。
1.床や壁を熱から守ってくれる
2.防火の役割を果たしてくれる
3.重いものだと200kgを超える薪ストーブの重さを分散してくれる
1、床や壁を熱から守ってくれる
輻射熱で家の空間が温まるのは大歓迎ですが、家自体には熱が伝わり過ぎないよう防いでくれます。
2、防火の役割を果たしてくれる
薪をくべる時に気をつけていても急に薪がはぜて火の粉が飛び出してしまうことがあります。そんな時、床が焦げるのを防いでくれます。
3、薪ストーブの重さを分散してくれる
忘れがちなのが薪ストーブの重量です。ヨツールF500の場合、200kgもあります。
床の上に炉台を作り、その上に薪ストーブを設置することで、その重さが薪ストーブについた足に集中せず、面で支えることができるので床に優しいです。
もちろん、炉台の下(床下)は炉台を含めた重量に耐えられる土台であることが条件です。
炉台に何を使ったらいい?
天然石(御影石など)
天然石は、自然の風合いでそれぞれに色柄の雰囲気が違います。触るとヒヤッとしていて、しかも温まるまでには少し時間がかかりますが、一度温まってしまえば、熱を蓄える性質があり、薪ストーブを消した後でも輻射熱を発し続けるため、すぐには冷たくなりません。
石(大谷石など)やレンガ
石やレンガも蓄熱作用がありすぐには冷たくなりません。石やレンガは色の種類が広がり、色合いでオリジナルの雰囲気作りが楽しめます。
タイル
設置する時に扱いやすいので、自由に配置することができます。扱いやすさから様々な場所で使われていますよね。ただ、天然石やレンガに比べると蓄熱性が低いです。
強化ガラス
薪ストーブ本体の存在感を楽しむなら、シンプルな強化ガラスもオススメです。薪ストーブの炉台に採用される強化ガラスは300kgにも耐えることができます。形は、1つの角がカットされているもの、しずくの形、片側が楕円、など色々あります。
鋼板
シンプルでなおかつ重厚感を出したいときは、鋼板がオススメです。形は、強化ガラス同様、色々あります。どんな薪ストーブにも合わせやすく、薪ストーブ本体のデザインを楽しむことができます。
炉台の設置方法はどんなものがある?
・床の上に置く
・段差がなくなるように、床面と同じ高さ(埋め込む)に置く
・土間など、床面より下に置く
らくまき庵では、床の上に直接御影石を置き、炉台として使用しています。
御影石の炉台は薪ストーブに対して少し余裕を持たせていますが、設置場所がリビング中央なので、通るのに邪魔にならないよう結果的に必要最小限の大きさに落ち着きました。
薪ストーブは他の暖房器具とは違い、一度設置したら簡単には動かすことができません。炉台も含めてご自身オリジナルの空間づくりを楽しんでくださいね。
最後に・・・
あたたかな薪ストーブの炎を囲むゆったりとした生活は、長く厳しい冬の寒さを和らげてくれます。炉台を含めた薪ストーブのある空間は、たとえ同じ薪ストーブでも、炉台などの作り方次第でオーナーそれぞれ全く違ったものになります。たくさんの暖房器具がありますが、それ自体を見て楽しむことができるものはなかなかないです。お家の中に自分なりのお気に入りの薪ストーブコーナーができると、癒しの空間ですよ。
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