田舎暮らしを満喫するためのアイテムとして薪ストーブの導入を決意したらくまき庵ですが、もちろん不安がなかったわけではなく、むしろ不安だらけでした。でもワクワク感のほうが少し勝ってもいました。
「ユーザーの方に色々と疑問や話を聞いた方がいいよ」との建築屋さんのアドバイスがあり、実際に話を聞くことができました。
この体験によって薪ストーブライフの本当の意味での素晴らしさを実感することができ、さらに人との繋がりが出来たことはなによりも貴重な収穫となりました。
薪ストーブユーザーさん宅への訪問
「薪ストーブライフ、自分ならなんとかできる!」という根拠のない自信がありました。
その一方、日々の生活に直結してくるというのも事実で、使いづらくてダメなら使わない、邪魔なら捨てるなんてことが簡単にできないものが薪ストーブでもあるため不安もありました。
「不安は設置前、設置決断前に解消した方がいい。自分は心の底から豊かな暮らしを叶えてくれる薪ストーブ生活をおすすめするけれど、実際に薪ストーブライフを送っていらっしゃる方に色々疑問や話を聞いた方がいいよ」と建築屋さんからのアドバイスがあり、ユーザーさん宅を訪問することになりました。
建築やさんも薪ストーブユーザー「ヨツールF400」
アドバイスをくれた建築屋さんも薪ストーブユーザーで、機種はヨツールF400。
建築屋さんの場合は、自宅に薪ストーブを後付けされ、それなりの苦労があったとのことでした。
「後付けの場合は、煙突工事が大変。煙突をだす位置を考えなくてはならないし、薪ストーブを設置するにもリビングの丁度いい場所が見つかればいいけど」とのこと。
防火対策や煙突をL字に出すなど工事も大変になる場合が多いとのことです。
新築の場合は薪ストーブを中心に設計できるから、メンテナンスや効率のことも考えた煙突の出し方など自由にできる。
薪棚は多めがいいよ。自分とこは後付けなので、薪保管スペースがちょっとしか取れなかった。
別の離れた場所に保管することになると移動の労力もいるので、自宅にスペースを設けるといいよ、とも。
「寒い冬の朝、家族の中で一番に起きた人が薪をくべるんだ。前日夜の熾火(おきび)が残っているから、まだじんわりお部屋も薪ストーブも暖かい。
みんなが起きてくるころには暖かくなっているので、みんな、すぐにリビングに集合。みんな起こさなくても早起きになる(笑)
我が家の場合は、猫ちゃんが、早く薪ストーブつけて、『薪をくべて~』とスリスリ起こしにやってくる(笑)つけざるを得ない!!かわいいしね!」
リフォーム時に薪ストーブ導入のA様宅
昔ながらの設計のため、縁側かなり広めで使っていない部屋あり。壁をぶち抜いて広いリビング空間を作り、そこに薪ストーブを導入。
「こんな暮らしないよ。炎をゆったり眺めてお酒が飲める。今はすっかり薪作りにハマっちゃって、チェーンソー、斧色々揃えてるよ。あと、グッズも色々あるよ。温度計やら、薪ストーブの熱による上昇気流でぐるぐる回るキャンドルホルダーとか」とご主人さま楽しそうでした。
「断然F500をおすすめする。追加の薪を横から入れられるからね。うちはF400。もう、ほんと失敗した~。薪ストーブは一度設置してしまうと、長い付き合い。なかなか買い換えられないから慎重にねっ!」
「薪入手に慣れるまでは大変だと思うけど、いろんな人に薪ありませんか、と声かけておくといいよ。意外とひょっこり薪が出てくるよ。木の処分に困っている人、山持ってる人いるから」とのアドバイス。
薪仲間で軽トラックで山へ薪を切り出しに行っているそう。
仲間作って木の切り出しって、私にはできないなぁ、とちょっと屁っ放り腰に(笑)
声かけバージョンで行くかっ!と心に誓う。
ご主人さんに薪を切る様子まで見せていただいた。
おーこれは、しっかりハマらんといかんなー、できるかなー。いや、やるしかないなと気合いが入る。
「置くのはまん中がいいかもよ。後ろ側も前もぐるりと暖かいよ。ちっちゃい子が遊びにきても、子供は本能で危ないものはわかるみたいで、やけどなんてしない。とはいえ、動向は見てあげてね」
リフォームで薪ストーブ導入のB様宅(壁にそわせて設置)
柱の位置や、既存の窓のいちなどの関係から、中心にはおかず、薪ストーブを壁近くに設置。
「壁だと、壁の防火対策が必要。うちはレンガで洋風に仕上げましたよ。気に入っています」とのこと。
そこは、よく人が集まるそうで、海外のようなフラット対面キッチンでした。
人が行き交うスペースを確保しつつ、暖も取れる、端っこおきもいいのかな・・・とふと思う。
ムムム!どうしよう。どこに設置しよう。熱効率を考えるとぐるりと暖かいほうが断然いいし、新築のため設置場所の制約なし。
中心設置バージョンに決める。
離れのリフォーム時、薪ストーブ導入のC様宅(リビングの中心配置)
こちらのお宅にはなんと囲炉裏もある!でも囲炉裏は煤が出るので、ほとんど使わず飾りになっているとのこと。
「薪は周りに声かけしたら、庭師さんから定期的にいただけるようになった。今は、木の処分を有料でしなければならず、困っている人も探せばいることを知ったよ」と。
トマト料理のお店で薪ストーブ
山奥にあるトマト料理のお店です。お店の中に薪ストーブが設置されていて暖かい。
お忙しいお店なので特にお話しは聞けませんでしたが、お店の暖かさを体験させていただいただけで十分でした。
お店の外に薪割り自由体験場を設置。怪我は自己責任。
なかなか薪割り体験なんてできないので、薪ストーブのあるおうちの子どもさんは、薪作りのお手伝いをしながら自然と触れ合えていいんじゃなかろうか、と感じる。
薪ストーブ設置を決意
薪ストーブを使ったことがない方はものすごく心配をしてくれて「絶対大変よ。やめたほうがいい」の連続でした。
ですが、実際に薪ストーブを使っている方にお話しを聞くと、後悔されている方がいなかったんです。
山奥に暮らしているわけではないので薪集めは多少大変かもしれません。
しかし、それを吹き飛ばすほどのこれまでにない体感ができるのが薪ストーブなのだと教わりました。
便利な世の中もいいですが、少しくらい苦労して得るものも大切かもしれません。
らくまき庵に導入することを反対していた方々も、今ではすっかり「いいね~、あったかいね~。長居しちゃうね。薪くべてみたい~」など言ってます。
何かをする時は、いろんな話しを聞くのが一番です。
そこから何を選ぶのかは自分次第!
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