二次燃焼には、触媒を使う方法と二次燃焼室に空気を送り込んで燃焼率を高める”クリーンバーン”という2つの方法があります。
一時燃焼で出た煙の中に含まれるCOやタールなどのガス化した未燃焼物を再燃焼させ、排煙を綺麗にするためのシステム。
ここでは、クリーンバーン燃焼システムのさまざまなメリットについてお伝えさせていただきます。
クリーンバーン(清潔な燃焼)とは?
クリーンバーンとは、炉内で微粒子の90%を燃やすことで、汚れた空気を外に排出させない、二次燃焼システムのことです。
燃焼状態に応じて排煙経路を操作する触媒式に対して、クリーンバーン式はほぼ自動的に二次燃焼が機能するため人気の燃焼システムです。
クリーンバーン燃焼システムの仕組み
クリーンバーン燃焼システムは、一次燃焼と二次燃焼をひとつの燃焼室内で行います。
焚き付け用の一次燃焼空気と、エアーウォッシュ用の一次燃焼空気が、それぞれ燃焼室に入り、燃焼します。
一次燃焼で出た煙の中に含まれる未燃焼物は、着火温度が600℃と非常に高く、通常の燃焼では燃やすことができません。
クリーンバーン式は、薪ストーブ本体で暖められた高温の空気を、一次燃焼エリアの真上に吹き出し、煙と混ぜることによって強制的に再度燃焼させるシステムです。
クリーンバーンシステムは、350~900℃で自動的に作動します。
ヨツール社の微粒子排出量基準
クリーンバーンとは、炉内で微粒子の90%を燃やすことで、汚れた空気を外に排出させない、二次燃焼システムのことです。
もともと二次燃焼システムは、アメリカの環境保護団体EPAが設けた排出基準をクリアする為に誕生したシステムです。
らくまき庵が導入している薪ストーブは、ヨツール社のF500です。
ヨツール社では、永く世代を越えて愛用され続ける製品作りを目指し、1950年代から始めたクリーンバーン技術の開発を今なお続けています。
ヨツール社の製品は、世界で最も微粒子排出量に関して厳しい基準を持つノルウェー規格「NS3058」をクリアしています。
クリーンバーンが薪本来の熱量を引き出す
一次燃焼だけでは、薪が持っている潜在的な熱量の50%が煙突から逃げていると言われています。
一時燃焼で発生した煙に含まれているガス化した不燃焼物を、二次燃焼で燃やすことにより、可能な限りの熱量を得ることができるのです。
クリーンバーンはこの二次燃焼を機能させるためのシステムです。
最後に・・・
薪ストーブの燃料となる大切な薪です。
薪本来が持つ熱量を余すことなく使い切ることことは、薪ストーブオーナーからしてみれば願うところだと思います。
そして、煙突から出る煙の量を限界まで少なく、そしてクリーンなものにするためにクリーンバーン燃焼システムは機能しています。
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