薪ストーブは、丁寧に扱えば一生ものと言われています。
ただし、しっかりとメンテナンスを行うということと、使い始めの慣らし焚きをしっかりと行うことが前提になります。
たくさんある薪ストーブの中から選びに選んだ大切な相棒です。大切にしていきたいですよね。
ながく愛用し続けるには、使い始めが肝心です。
慣らし焚きとは
そもそも、<慣らし>とは何か。
身近なもので例えると新車のように新しいパーツが組み合わさってできているものは、それぞれのパーツ同士が動きながら馴染んでいき、全体の能力がアップしていきます。
そのため、フルパワーでいきなり走行をせず、ゆっくりと走らせてパーツ同士を徐々に馴染ませていく、この、全体を馴染ませる作業のことを言います。
薪ストーブも同様で、新しいパーツ同士が組み合わさってできています。
慣らし焚きのタイミングは以下のような場合です。
・新品の使い始め
・しばらく使っていない期間を挟んでから使うようなシーズン使い始め
慣らし焚きをすることで、パーツ同士がしっかりと馴染み、薪ストーブの性能を最大限に発揮できるようになります。
薪ストーブが熱に慣れていない中で高温になってしまうと、急に鉄製の板がふくらむなどして、壊れる原因になってしまうこともあります。
いよいよ薪ストーブライフの始まりだ!と勢いあまっていきなり高温になるまで薪をくべ続けずに、徐々に薪ストーブのパーツ同士を熱に馴染ませていくのがいいです。
今は技術が発達し、慣らし焚きを必要としない薪ストーブも多数あるようですが、念のため慣らし焚きをしておけば安心です。
丁寧に扱うということです。
初めての慣らし焚きで塗料を焼き切る
初めての火入れで慣らし焚きをやると、塗料の焼け焦げたような臭いがたちこめることがありますが、(らくまき庵でもでました!)4~5回慣らし焚きをすると出なくなります。
しっかり塗料を焼き切って下さい。
この時、忘れずに換気を行なって下さい。
慣らし焚きの回数
薪ストーブの場合、使い始め、最低でも4~5回はあまり高温(200℃以上)にならないように使っていくのがいいです。
慣らし焚きの方法
1.全面の給気口から空気が炉内に取り込めるように燃焼調節レバーを全開にし、焚き付け用の薪をくべます。着火材も使うとより簡単です。
2.火をつけて少ししたら、中くらいの薪を1本をくべて、その1本が燃え尽きてしまう頃に次の薪を1本くべます。この作業を約2時間程続けます。
3.最後に入れた薪が燃えてしまったら、約30分〜1時間放置してください。
4.その後、最初の1と2の作業を繰り返します。約2時間後最後の薪が燃え尽きたらそのまま放置するだけ。
簡単です!
この簡単な一手間が大切です。
最後に・・・
薪ストーブは一生モノという話を聞きますが、実はしっかりとメンテナンスしながら使っていけばという前提です。
また、メンテナンスと同じように慣らし焚きも薪ストーブを永く使っていく上で重要なものです。
丁寧に扱うことで、暖かくゆったりとした薪ストーブライフを楽しんでいけます。
凍える冬を楽しく過ごせるのも、ものすごく高温になりながら必死に頑張ってくれる薪ストーブのおかげです。
寝起きで100mダッシュって無茶ですよね。
薪ストーブにもしっかりと準備運動させてあげてください。
この記事へのコメントはありません。