薪ストーブの灰はできるだけ炉内で冷まします。
薪は熾火の状態から燃焼が進んで、最終的に灰なります。
灰とはいえ、しばらくの間は高温のまま。時には火が残っていたりもするので、薪ストーブから取り出すには注意が必要です。
不燃性の容器に移して(不燃性のバケツや陶器の甕など)最低2日間はその容器の中で冷まします。
灰を安全に保管する方法
日々溜まっていく灰。
取り出さなくては、薪ストーブからこぼれ落ちてしまいます。
こぼれ落ちたらお掃除が大変です。
灰が薪ストーブからこぼれ落ちそうになる前に、灰を取り出してください。
取り出した灰はペール缶などの不燃性の容器で保管します。
灰が熱いままでは、万が一可燃性ののもと触れ合った時、火がついてしまう可能性があります。
そこからさらに2日間程置きます。ここは慎重に、気長に冷めるまで待って下さい。
不燃性の容器
不燃性の容器といえば思い浮かぶのがペール缶でしょうか。
らくまき庵では不燃性の灰入れバケツを購入しました。
キャスター付きで薪を運ぶのも楽チンです。
さらに、蓋がバケツ本体にかけられるように作ってあり薪のストック入れとしても活躍してくれています。
ちなみにこのバケツは二重底になっていて、床に熱が伝わりにくい構造になっています。
とはいえ、念のため不燃性の薪ストーブ用カーペットや、炉台の上など低温発火しないところにおいています。
冷めた灰の処分と有効活用
肥料として畑に撒く
取り出した後の灰の処分ですが、らくまき庵には小さな畑がありますのでそこに蒔いて活用しています。
灰はアルカリ性でカルシウムやカリウム、ミネラルなどを多く含んでいるため良質な肥料となります。
植物は弱酸性で生育しますが、日本は雨が多いためアルカリ成分が流されてしまい酸性過多になりがちです。
また、植物を育てているだけで土壌は酸性に傾いていきます。
灰を撒くことによって土壌を弱酸性に調整できます。
田んぼや畑の草を燃やしている光景を見ますが、それらを燃やすことで草木灰となり、土壌のpHを上げて酸性土壌の改善を行っているのです。
もちろん、撒きすぎるとカルシウム過剰のアルカリ性土壌となってしまいます。撒きすぎも良くないのでほどほどです。
灰で害虫予防
また、畑のアブラムシやアザミウマなどの害虫駆除としての役目も灰は活躍してくれます。
ワラビなどのアク抜き
灰でワラビなどの山菜のアク抜きができます。
洗ったワラビと少量の灰を鍋に入れて沸騰させた後、一晩置きます。
翌日、ワラビを水で洗い、再び半日ほど置きます。
美味しいワラビの出来上がりです。
灰で掃除や茶渋取り
灰は金属などをピカピカにしてくれますのでキッチン掃除にはもってこいです。
柔らかい布に、水と少しの灰をつけて金属部分を磨いていください。
灰はアルカリ性ですので頑固な油汚れなどにも効果的です。
ただし、メッキなどのコーティングされている部分はそれを剥がしてしまうこともあります。まずは目立たないところでテストしてからお使いください。
湯呑の茶渋取りにも最適です。
灰でストーブのガラス部の掃除
絞った柔らかい布に灰を少々つけてストーブのガラス部を拭くときれいになります。
もちろん家のガラス拭きも灰で出来てしまいます。
灰で雪を溶かす
雪は白い為に日光を反射してしまいなかなか溶けてくれません。雪がたくさん降る地域では嫌という程経験されています。
灰を雪に撒くことで日光の反射を抑え、光を吸収してくれるようになります。
積もった雪を溶かす為に灰を撒くと効果的です。
ただし玄関先などはその後の掃除が大変になります。雪かきをするか、灰を蒔いて後々掃除するかは悩めるところです。
もちろん薪ストーブの灰は正真正銘の天然素材ですので、自分の敷地であればどこに蒔いても良いわけです。
燃えるゴミとして出す
ワンシーズンで大量に出る薪ストーブの灰です。
有効活用しようにもなかなか使い切るのは至難の技です。
灰を撒く畑がないなどの場合は燃えるゴミとして出します。
もちろん各自治体への確認が必要です。
最後に・・・
天然の木を燃やしてできた灰。その使いみちはたくさんあります。
・畑などの肥料に使う
・灰で害虫予防する
・灰で掃除や茶渋取り
・灰でガラス磨き
・灰を蒔いて雪を溶かす
灰の処分方法よりも有効な活用方法を考えた方が楽しいですよね。
そしてどうしても使いきれない場合は燃えるゴミとして処分します。
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